ベルステージのインテリアノート3山口由美子の季節を楽しむインテリア・アイデア
Back Number

8月 立秋8/7  処暑8/23

「立秋」と聞くとびっくりしてしまいますね。実際は、まだまだ今まさに夏本番?
簾や打ち水など、和の世界も涼感を演出するのにたけています。
和風な涼感アップ大作戦をご紹介します。

夕涼み
あるお宅では、和室への入り口が和風にしつらえられていましたので、そこへ、涼しげな色合いの鼻緒の付いた桐の下駄を置いてみました。
そこにあるだけで、和服美人のたたずまいを彷彿(ほうふつ)させてよいものです。
上がり框には、麻の茶座布団をさりげなく置いています。

また、廊下の突き当たりにちょとした飾り棚があったので小さなわき水をイメージして飾ってみました。

最近よく見かける白い小石のコースターと鉄のキャンドルベースに深緑の蓮の葉をかたどったお皿を置いて睡蓮のイミテーションフラワーをのせました。どれも、和のものではないのですが、組み合わせの不思議です。

飾るポイントは、お店のディスプレーではないので、これくらいか、少しもの足りないくらいを飾ると、落ち着いた雰囲気の「夏」が立ち現れます。 玄関の靴箱の上などにいかがでしょう?


9月 二百十日9/1 白露9/7 重陽の節句9/9 中秋の名月9/18 秋分9/23

夏の終わり....。そう聞くとちょっと寂しい感じですね。
ところが9月はいろいろと昔ながらの興味深い行事が目白押しなのです。


中秋の名月

お月見は、「月が満ちる」ことになぞらえて、物事が結実することに感謝するお祝いです。本来は、月の出る方角へ小机を置きそこへお供えをするのです。

お供えは、団子(十五夜にちなみ15個という説もある)や秋の七草【萩、尾花(すすき)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴 (ふじばかま)、桔梗(ききょう)】などです。


月が見えないリビングもありますね。そんな時は、球形のスタンドランプをお月様に見立ててはいかがでしょう。後ろに金屏風を置くと、夜などほんのり照らされて美しいものです。

え?金屏風が無い?いえいえ、私が愛用しているのは、お雛様や端午の節句の鎧飾りなどとセットになったものです。大きさといい手頃なアイテムです。一年 に一度しか使わないのはもったいないですよ。

最近のリビングは、床座のように低めの家具が置かれる場合も多いので、床の一部に、敷物や少しの高さのある台や板で特別の空間を演出すると...日常の中に突然現れる特別の空間...それこそが行事の醍醐味です。


五節句というのがあります。

1月1日(正月)3月3日(雛の節句)5月5日(端午の節句)7月7日(七夕または乞巧奠)そして9月9日は『重陽(ちょうよう)の節句』です。 別名を「菊の節句」といって長寿を願う行事なのです。

昔、平安貴族たちは、夜、庭の菊の花に綿を被(かぶ)せ、朝、露にぬれたその綿で肌を拭い、長寿を願ったそうです。
この綿を「被せ綿(きせわた)」または「菊綿」といい綿を被った菊にも風情があることから、こうして綿を被せて飾ることもあります。


とはいえ、古色蒼然たる行事をそのまま現代でなぞる必要はなく、こんな洋風な扱いで、今らしい「菊の節句」も楽しんでみましょう。

今回は、黄緑色の菊を使い、鮮やかな黄緑のアレンジメントを食卓に飾りました。洋風のアレンジメントで使う時は、菊の花は、葉をすべて落とし、茎を短く扱うことがポイントの一つです。

いかがですか?現代的な雰囲気の中で菊の花が生き生きと見えませんか?
あなたらしい菊のお節句。楽しんでみてください。



10月 寒露10/8 霜降10/23 ハロウィン10/31

ハロウィンがやってくる!
ちょっと耳慣れない人もあるかと思いますが、ここ数年ハロウィン関連のグッズを多く見かけるようになりました。
そこで、ハロウィンについて、お話ししましょう。これであなたも、にわかハロウィン通!ですよ。

ハロウィンって

ブリキの魔女/大鍋の中には?

ハロウィンは、もともとケルト人のお祭りでした。ケルトの暦では、11月1日が新年だったので、その前日10月31日は一年間の収穫を祝い、 冬を迎える前に悪い霊や魔女を追い払うというものでした。

31日の夕方になると「trick or treat」といいながら、魔除けのお化けの扮装をした子どもたちが、家々を周りお菓子をもらって歩くのです。 だから小さなお菓子の包みやリンゴなどを、それぞれの家庭で準備して待っています。

これが、アメリカに渡って、現在のようなイベント色の強いものになって行ったようです。悪霊から身を守るためだったはずの魔女やお化けの扮装も、 今では、パーティを盛り上げるコスプレになっていますね。



■ハロウィングッズ■

ハロウィンと言えば、まず思い浮かぶのが、目や鼻をくりぬいた「カボチャのランタン」ですよね!
正式には、ジャック・オ・ランタン(jack-o'-lantern)かぼちゃで作るようになったのは、アメリカでのこと。ところで実際に生のカボチャで作ると、高温多湿の日本では、ほんの2日でダメになってしまいます。

そこで、黒画用紙の切り絵でお化けカボチャやコウモリを切り抜き、白い紙を張り合わせ、乾電池式のライトをくるむようにして留め、ハロウィンランタンを作ってみました。


アプローチの階段などに置くと雰囲気を高めます。
また、白いマチ付きの紙袋に、目や口を切り抜いて中に乾電池式のライト(百円均一であります)を入れるととっても簡単に「ゆうれいランタン」のできあがり。
サイドテーブルなどに置くと良いでしょう。

10月に入ると、ハロウィン風の小物もお店に並びます。
玄関先などに、ちょっとしたハロウィンコーナーを作るのも楽しいでよ。なにげにカボチャと箒(ほうき)を置いていたお宅もありました。
ちょっとしたユーモアで、一つでも会話が生まれたら、それがインテリアの目指すものなのです。

さあ、皆さんで trick or treat!!


やまぐちゆみこ:グラフィックデザインの勉強の後、インテリアの世界に足を踏み入れた。 インテリアコーディネーター資格の登録1期生。店舗のウィンドウディスプレイや個人住 宅のインテリアなどを手がける。主婦として母として生活者としての目線で、インテリア の世界を今もワクワク探検している。広島ホームテレビ毎週日曜13:55〜放映中の 「E-living」で暮らしのナビゲーターを務めている。創作グループ「霞夜(かや)工房」代表
お問合せ:yue@hicat.ne.jp

▲PAGETOP