すべて自分が責任を持って演じられるところですね。主役から端役から、それこそ芝居 で言えば、舞台監督から演出から、何だってできます。失敗しても相手役に迷惑をかけま
せんしね(笑)。自分の演じ方によって、お客さんが大笑いもすれば、泣くこともある。そ れが、ツボにはまった時は、何とも言えず気持がいいですね。終わってから「おもしろか
った。また来たいね」とお客さんが言っているのを聞くと、それまでの苦労を忘れて、や ってよかったと思います。
今はビデオやCDもありますが、やはり落語はライブで味わってほしいですね。息づか
いから、顔の表情からストレートに伝わってくる。話芸の醍醐味はやっぱり生です。
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